VSCodeとDreamWeaverの違い
この記事の要点
- VSCodeとDreamweaverはそもそも設計思想が違う:VSCodeはMicrosoftが開発する無料の汎用ソースコードエディタで、さまざまな言語や用途に対応しています。一方DreamweaverはAdobeが開発するWeb制作向けのオーサリングツールで、コード編集に加えてデザインビューによるビジュアル編集にも対応しています。
- VSCodeはHTML・CSSだけでなく幅広い開発に対応できる:VSCodeはHTML・CSS・JavaScriptだけでなく、PHP、Python、React、Vueなどにも対応しています。さらにGit、デバッガー、ターミナルなど開発者向けの機能も利用できます。
- Dreamweaverはビジュアル編集とWeb制作向け機能が強み:Dreamweaverはコードビューとデザインビューを切り替えて作業でき、コードを書かずに視覚的にレイアウトを組めます。FTP/SFTPやテンプレート機能など、Webサイト制作向けの機能もまとまっています。
- VSCodeは無料、Dreamweaverはサブスクリプション制:VSCodeは無料で利用でき、拡張機能もほとんどが無料です。一方Dreamweaverは有料のサブスクリプション制で、単体プランやAdobe Creative Cloudのコンプリートプランなどで利用できます。
- コーディング中心ならVSCode、ビジュアル編集やAdobe連携ならDreamweaver:コーディング中心でモダンなフロントエンド・バックエンド開発を行う場合はVSCodeが適しています。一方、視覚的にレイアウトを組みたい人やAdobe製品との連携を重視する人、既存のDreamweaver案件を保守する人にはDreamweaverが合っています。
Web制作やコーディングに使うエディタ・ツールを選ぶとき、多くの人が候補に挙げるのが「Visual Studio Code(VSCode)」と「Adobe Dreamweaver」です。どちらもWeb制作の現場で使われていますが、その成り立ちや得意分野はまったく異なります。この記事では、両者の違いをわかりやすく整理していきます。
そもそも何が違うのか
まず押さえておきたいのは、この2つは「同じジャンルの競合ツール」というよりも、設計思想そのものが違うツールだという点です。
- VSCode:Microsoftが開発する無料のソースコードエディタ。あらゆるプログラミング言語・用途に対応する汎用エディタとして進化してきました。
- Dreamweaver:Adobeが開発するWeb制作専用のオーサリングツール。もともとはHTMLを視覚的に組み立てる「WYSIWYG(ビジュアル編集)」ツールとして誕生し、現在はコード編集とデザインビュー、Adobe Creative Cloudとの連携を強みにしています。
機能面での違い
1. エディタとしての性格
VSCodeは軽量でありながら拡張性が非常に高く、拡張機能(Extensions)を追加することでHTML/CSS/JavaScriptはもちろん、PHP、Python、React、Vueなど多様な言語・フレームワークに対応できます。IntelliSenseによる高精度な入力補完、Gitとの統合、デバッガー、ターミナル内蔵など、開発者向けの機能が標準で充実しています。
一方Dreamweaverは、コードビューとデザインビュー(ビジュアル編集画面)を切り替えながら作業できるのが最大の特徴です。コードを書かなくてもレイアウトを組める点は、プログラミング初心者やデザイナーにとって心理的なハードルを下げてくれます。
2. 対応範囲
VSCodeは特定の用途に限定されない汎用エディタなので、フロントエンドだけでなくバックエンド開発、インフラのコード(YAMLやDockerfileなど)、データ分析用スクリプトまで幅広くカバーします。
Dreamweaverは基本的にWebサイト制作に特化しており、HTML・CSS・JavaScriptの編集、FTP/SFTPによるサーバーへのアップロード機能、テンプレート機能などWeb制作のワークフローに寄せた機能がまとまっています。
3. 拡張性とエコシステム
VSCodeは無料の拡張機能マーケットプレイスが非常に活発で、リンター、フォーマッター、AIアシスタント、フレームワーク別の補完ツールなど、必要な機能を自由に追加していくスタイルです。コミュニティの規模も大きく、情報が探しやすいのも利点です。
Dreamweaverは単体の完成されたソフトウェアとして機能がまとまっており、Adobe Photoshop・Illustratorなど他のAdobe製品とのファイル連携がスムーズなのが強みです。
4. 料金体系
VSCodeは完全に無料で利用できます。拡張機能もほとんどが無料です。
Dreamweaverは有料のサブスクリプション制で、単体プランかAdobe Creative Cloudのコンプリートプランなどで契約する形になります。
どんな人にどちらが向いているか
- コーディング中心で開発を行う人、モダンなフロントエンド/バックエンド開発をする人にはVSCodeが向いています。軽量さと拡張性、無料という点でも導入のハードルが低いです。
- コードよりも視覚的にレイアウトを組みたい人、Adobe製品との連携を重視する人、既存のDreamweaverベースの案件を保守する人にはDreamweaverが合っています。
まとめ
VSCodeとDreamweaverは「エディタ」という共通点はあるものの、汎用コードエディタと専用オーサリングツールという異なる立ち位置のソフトです。案件の性質やチームのスキルセット、既存の制作フローに合わせて選ぶのが良いでしょう。近年はコーディングを前提としたモダンなWeb制作が主流になりつつあることもあり、VSCodeへ移行する制作者も増えていますが、Dreamweaverならではのビジュアル編集のしやすさが必要な場面も依然として存在します。